※アイキャッチは尾形光琳『風神雷神図屏風』(部分) (出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/))
金と銀の背景 平安時代に始まるやまと絵のころから、金や銀は色彩のひとつとして使用されてきました。戦国時代から桃山時代に隆盛を極めた狩野派も金箔や金泥を多用した豪壮な画風でしたが、狩野派の金の使い方は水墨画の画題を金箔で飾り立てるという方向性でした。 それに対して、京都の町衆文化に育まれた本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)や俵屋宗達(たわらやそうたつ)に始まる琳派は、水墨画を基本にしながら、やまと絵の技...