今回も、ますますディープな漆の精製作業の話。黒く輝く漆器は、どうやって生み出されるのか?「たらいに入った生漆(きうるし)を、櫂(かい)と呼ばれる棒でかきまぜて、水分を飛ばして攪拌(かくはん)させます」と、うるし坊主こと若宮隆志。太陽熱を利用しつつ、温度が上がりすぎないよう注意が必要なのだとか。「くろめ」の工程に鉄分を加えた黒漆は、透明な黒と聞いて驚くセバスチャン高木。透明な黒の重なりによって生み出される「漆黒」。神秘的な世界に興味が尽きません。
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