「これが自分にとってのベスト!」と自信を持って提出したネームに対する、編集者からの修正依頼。指示された内容や意見自体は理解できても、それを直ぐに受け入れるのは、誰にとっても難しいことだと思います。 とはいえ、自分の作品ゆえに近視眼的になってしまっている場合も多いだけに、まずは俯瞰的・客観的に作品を見つめ直す機会だと捉えることが大切になります。経験が浅いうちは尚更でしょう。 例えばゴールは同じままで、そこに至るアプローチを変えようという場合は、自分の中の「演出のストック」がそのまま選択肢になるはずです。人・場所・時間など、何か1つを変えるだけで、全く違ったストーリーになるでしょう。 ゴール自体を変えたいという場合は、わかりやすくクライマックスで描く感情を変えてみるのもいいでしょう。かなり大胆な変更ではありますが、描かれる感情が変われば、そこに至るまでに描くべき出来事も大きく変わることになるからです。 とはいえ、これしかない!と思ったネームに指摘を受け、そこから修正を入れていくのは、誰もが思い悩む作業です。
この番組をお聴きの皆さんも、ぜひ良い対応方法や発想方法、あるいは経験談などあれば、コメント欄から教えてください!