プロはやっているけど、素人は忘れがちというか意識できていないこと。それが「ヒロインの設定」です。主人公の創り方は数多くある一方、ヒロインがテンプレ化・舞台装置化しがちという問題は、どうすれば解消できるのでしょうか。
おすすめは、ずばり「恋愛NG」にしてしまうこと。
売れてる少年漫画、特にバトル漫画はこのあたりのバランスや距離感について、とても上手く意識できています。『鬼滅の刃』や『HUNTER×HUNTER』などをみてもラブ要素は薄く、『ONE PIECE』に至っては実写化の条件の1つに「クルー間のラブロマンス禁止」が挙げられていたほど。
これはやはり、バトルをやりたいならラブを混ぜるな、ラブをやりたいならラブコメで、というシンプルな結論があるからです。決して作品に女性キャラを入れるなという意味ではなく、画面的にもむしろ女性キャラは必要なんですが、ただただ「恋愛の相手」「守られる存在」としてのみ描くのはもうやめましょう、という話になります。
性別ありきでキャラの役割が設定されるような時代ではなくなりましたし、主人公の対となるキャラを置くのであれば、まず「バディ」としての同性で描いてみましょう。主人公と距離が近い存在だとしても、それは単純にウマが合う仲間だから、となっているかどうかをまずチェックしてみてください。
そのうえで、その最高のバディは同性と異性のどちらだと、より物語として面白くなるのか。特にヒロイン問題で悩んでいる方は、そういう創り方をぜひ意識してみてください!